見た目のせいか、男子からも悲鳴が上がる。



「お前、ファイ○ルファンタジー出れるって!!」



「きゃあああハーフサイコー!!!」




「目とか髪とかかっこよすぎ!!」



山田は一人、困った顔で頬をかいていた。


「オォイお前ら!!ちょっと静かにしろやァ!!!」


京極先生がいつもより声をデカくして叫んだ。


もう、パッと見、殴る前じゃん。



教室が静かになったのを確認すると、京極先生が、黒板に


『山田 太郎』


と達筆で書いた。



山田………太郎。



教室から、小さな笑いが。



だって、山田太郎って…。


顔も山田太郎じゃないし、まず、この時代、山田太郎って…ねぇ?(失礼)