「入ってこい、山田!」


京極先生がどでかい声で叫ぶと、





バァンッッッッ



…パラ……パラ…




………………??


…………??????



……何事!?



山田と呼ばれた生徒は、教室のドアを、片手で開けただけで、


粉々にしていた。



教室が静まり返った。



山田という生徒が、ゆっくり入ってきた。



「あ…の、ドア、すみません……」



「「「「キャアアアアアイケメンー!!!!!」」」」


「「「「うぉぉぉぉぉカッケェー!!!!!」」」」



山田が苦笑いしてドアを指差したとたん、教室から悲鳴が上がった。



確かに山田は、銀髪に、ちょっと赤いメッシュが入った短髪で、

スタイルも声も身長もパーフェクト。


極めつけは、真っ赤な目。


カラコンみたい…。


見渡すと、明梨も我を失ってギャーギャー騒いでる。



あたしは、どっちかと言うと…。


かっこよすぎて、絶句状態。