「だから、無視んなって言ってんだろーがァ!!」



とうとうキレた不良達が、一斉にチャラ男につかみかかった。



一瞬で気配を感じ取ったチャラ男は、笑顔であたしの頭を撫でた。



「ちょーっと後ろに下がっててね」



とだけ言って、チャラ男はやっと振り返った。



チャラ男が、殴りかかってきた不良達をスッと避ける。



うわうわ、早い…!!


しかも、笑顔だし!


余裕じゃん!