あれ、言っちゃダメって、口止めされてるし…。


明梨、鋭すぎ…。



「何勿体ぶってんの!早く言えって空木咲夜のこと!!」



「へっ??う、空木?」


ドキドキしていたあたしは、拍子抜けした。


な、なんだ、空木かぁ!!


明梨が秦野の事知ってるワケないか!



「まさか凜、保健室で空木咲夜に手当てしてもらって…。
空木咲夜と〖ピーー〗とか〖ピーーーー〗とか…??♡」



「はぁ!?ないから!」



「あやしー…」


「ちゃんと手当ては、桜井先生にしてもらったから!その後も、なんっにもしてない!!」



ニヤニヤしながら寄ってくる明梨を引き剥がして、宣言した。