まぁ、仕方ないか…。

みんな練習中だったし。



ため息をついたあたしの後ろに、空木と秦野と日向が続く。



「…女はめんどくさい…」



そう言って、零がヘッドホンを装着した。



その時。






ガラッッ


「れーーーーいくーーーん!!!」



ドォンッッ 


「きゃっ!?」

「うっわ!!」

「え!?」

「おっと☆」



入り口のドアがひとりでに開いて、勢い良く、何かが保健室に飛び込んできた。



かろうじて避けたあたしと空木と秦野と日向は、保健室に飛び込んできた『何か』を確かめるべく、


ゆっくりゆっくり、振り返った。





…………。





「…………えぇっ!?」