「山田はヴァンパイアで貧血だから、様子見に行ってくる」



なんて、明梨に口が裂けても言えないしー!!


うーん…。



「あ、明梨!」


「どした?」


体操着についた土を落としていた明梨は、キョトンとした。



「ち、ちょっとトイレ言ってくる!」


「凜お腹痛いの?大丈夫?」


「う、うん、ちょっと遅くなるかもっ」


「じゃ、先生に上手く言っとく!」


「ありがと!」


明梨にそう言うと、あたしは運動場を走り出した。