「はぁぁ…。今日、好きなドラマあったのに…」



ケータイを開き、8時過ぎだと知ったあたしは、ため息を漏らした。


もう8時で人も少ないし、カバンをブンブン振り回しながら校門を出た。


校門から出たあたしは、



「うわッ、暗ッ」



顔をしかめた。


あたしは相変わらずカバンをブンブン振り回す。


と。


ブンブンブンブパシッ。



「……バカかお前!」



えっ??


せっかく気持ち良く振り回していたカバンが、何者かによって止められた。



しかも、聞いたことある声…。