それなら、一人で帰った方がマシ!

あたし、酔いやすいし…。


まぁ、この前の事(日向に初めて助けてもらった事)を学んで、ちゃんと明るい道通るしさ…。


まだ4月だけど、少々暗くても大丈夫でしょ!


「それじゃあ、さよーなら先生」


帰る支度を済ませて、あたしは京極先生に頭を下げた。


「おゥ!気をつけてなァ!!」


京極先生は、あたしの原稿用紙を整えながら、豪快に笑った。