「見してみ凜」


半泣きで突っ伏すあたしに、空木の優しい声が降ってきた。


なんか、初めて聞いた声…。



ちょっとチラ見してみると、空木があたしの原稿用紙を覗き込んでいた。



「とりあえず、自分が何をして悪かったのかがしっかり分かってるように書くんだよ」



「急にキャラ変わるじゃん…」


つぶやくあたしに、空木は、


「俺様が賢かったら変って?」


急に声色を変えて言った。


「すみませんでした!何も文句無いです!!」