空木は、原稿用紙の束に突っ伏して、かーかー寝息をたてていた。


腕の隙間から見えるのは、瞑った目と、栗毛色の髪の毛だけ。



oh……。


どーしよ。



かなり気持ちよさそうに寝てるし…。



起こす?

起こさない?



「う、空木さーん…?」


小声で聞くも、応答なし。


「起きてたら応答してほしいなーぁ…」


なんて言ってみても、やはり応答なし。