「腹減ってんだよ帰らせろ」


「嘘だ絶対!」


刃向かうあたしに、ブラッドは溜め息をついた。



そして、そのまま、







「…なら、凜の血、くれんの?」





ふぇあああああ!?!?///



あたしを素早く抱き寄せたブラッドが、耳元で囁いた。


ブラッドの制服に顔を埋めさせられたあたしは、すぐハッとした。


「ち、血とか、また!!」


ブラッドを無理やり突き放す。



「……嘘だし」



また舌を出すブラッド。


「もう、めっちゃ焦ったんだけど!!」


クックックッ、と笑うブラッドと、溜め息をつくあたし。


を、呆然と見つめる零。