「じゃ、めんどくせぇからサヨナラー」



じゃっ、と手を挙げるブラッド。





…って、



「に、逃げるとかズルい!!」


あたしは、ブラッドのマントを引っ張る。


だって、書き終わってないくせに、一人で帰るとか!!


よろめくブラッド。


「ちょ、離せ凜っ…」



「そうそう、ズルいズルい。えー…と、ブラッド?」


「零までなんだよ…」


顔をしかめたブラッドは、教室に降りた。