「このまま、北欧まで帰る」



「え、まさか飛んだり!?」



あたしが目を輝かすと、零が立ち上がった。



「関口ってバカ?
このまま書かずに逃げるつもりだって山田」


「悪いかよ」


あっかんべーをするブラッド。


…てか、バカって零、さり気なくひどい…(泣)



「人間が飛ぶとか、あり得ないから」


ヘッドホンを撫でながら言う零。