「…こんなの、終わるワケねぇし…帰ろ」


教室に残っていたブラッドが、顔をしかめる。


そのまま、ブラッドは制服のポケットから黒い布を出してきた。



「わ、どーやって入ってたのそれ!?てか、超ヴァンパイアっぽい!」



近寄って見てみると、艶のある、漆黒のマントが。


「それでどーやって帰んの」


またまた教室に残っていた零が、半信半疑で聞いた。


「こう!」


ブラッドは、マントを制服の上から付けて、立ち上がった。