「失敗した。完ッ全に失敗した」



あたしは、関口 凜(セキグチ リン)。



「まー高校なんかそーゆーモンよ」



小、中学校と、暗いタイプに属してました。



「もともと明るい系の明梨(アカリ)には分かんないよどーせ」



高校生になったのをキッカケに、イメチェン狙ってました。



「あんたねぇ、明梨がどんだけ努力したか知ってんの??」



男子と女子、両方から好かれてるような人になりたい…。



「明梨みたく、自分のこと名前で呼んでみたいよ」


けど、



「呼べば?」



「あたし的にそれはあり得ないから」








無理でした。