ありえない、ありえない、私があの工藤新海と付き合うなんて。でも、修学旅行が終わるまでって言ってたし・・・。
でも絶対夢だ!私はそう思いながら学校へ向かった。


「あっ!おはよう奈柚〜!」
「あ、うん、おはよう。」


今のは中学校からの大親友、神宮寺江利(じんぐうじえり)だ。


「どしたの?元気ないじゃん?」


「あはは、まあね。気にしないで。」
「まあ、奈柚がそう言うならいいけど。」


私が廊下を歩いていると、工藤新海がいた!うわ〜、最悪。私は普通に通り過ぎようとした、すると!


「おはよう、な〜ゆ!」


彼は私の耳元で優しく囁いた。
うわっ、夢じゃなかったんだ。