「えっと〜、今なんて?」
私は工藤君の言葉に耳を疑った。


「だーかーらー、俺のもんになれって言ってんの。」


一体この人は何を言っているんだ。絶対私のこと好きでもなんでもないくせに、付き合えってどういうこと?


「って!無理無理無理無理無理ー!」
私は思い切って言った。


「は?なんで無理なわけ?」
「そりゃ私はあなたのことが・・・」


私が全て言う前に工藤君が言った。


「てかさぁ、お前に拒否る権利ないんだけど。」


私は意味がわからず、思い切って工藤君に聞いた。


「あの〜、それってどういう意味ですか?」
「だってお前、俺たちのこと覗き見したじゃん?だからその罰。わかる?」


いやいや、意味わかんないし。私はそそくさと逃げようとした。が、・・・。


「おい!まてよ。」


私はあっさり捕まり、そのまま工藤君に引っ張られた。


チュ


え?


「これでお前は俺のもんな。期間は修学旅行が終わるまで。」


工藤君はそう言って屋上を後にした。


ちょっとまって、今、私、工藤君にキスされた!?・・・嘘でしょ!


「い、いっやぁぁぁぁぁぁ!!!!」


ここから私の波乱な人生が始まった。