「わっりぃ、待った?」



龍はのんきに言う。全く、人の気も知らないで!



「たくっ!遅いっつうのォ!待ちきれなくてもう水着になっちゃったじゃない!」



確かに、もうかれこれ五分くらいは待ったかな。短気の江利にとっては、苦痛の五分間だったのかもね!



「それより!この水着、どうよ!」



江利は抜群の笑顔で龍に尋ねた。



「まぁ、いんじゃね?」



「何それ!褒めてるの?まぁいいけどさー。っしゃあ!海で思いっきり遊ぶぞー!」



江利はそう言うと、海に向かって勢いよく走って行った。



・・・いいな、そんなにはしゃげて。