思いっきり、部屋のドアが
壊れるんじゃないかってくらい速さで開けてきた。

まっしろな色の髪。
灰色の瞳。
左耳の耳たぶと軟骨に二つつけた、シルバーアクセが
きらりと光る。

「アキ、オレはお前にこいつが起きたら
呼べっつったんだよ。
誰が仲良くなれっつった?
ただでさえ警察沙汰に
なるようなことやってんだから、
大変なんだよ。
阿賀さんの最後の走りだったんだからな。」


「はいはい、ストップストーップ。
足峰朱乃ちゃん。歳はましろがきたから
聞いてない。」