私は壁紙を触った。

すると壁紙がベリベリと音をたてはがれていった。

私たち3人は、もう誰も口を開けなかった。

壁にびっしりとお経が貼ってあったのだ。

私は唖然とした。

そしてパッと電気が消えた。

私たちはパニックに陥った。

「出よう! 出るの! 早くドア開けて!」ミキが金切り声をあげた。

「ちょっと待って、何か聞こえる!」
サチエの声が聞こえた。