誰一人殺さなかった正人は、『覚醒剤取締法違反』の罪で裁かれるはずが、人生の大半を“生死を問われる”事に使った。

真実とはまるで違う罪で“罰”を言い渡された吉行は、最後に世間から“同情”を貰った。

虚像を絵に描いたような“同情”を……


そして……


司法の歴史に名を残し、人々の記憶からは忘れられていった。