吉行が開けた扉の向こう側。


そこで見た光景は……


見知らぬ若い男の上に全裸で跨り、腰を卑猥に振る詩織の姿であった。


「……何……してる……?」


吉行は絞り出すように声を出した。

その問いに詩織が『SEX』と答える事はなく、吉行もそれはわかっていた。