スティッチの破壊願望をくすぐる報道は繰り返し流され、飽きる事なく彼はそれを見続けた。

クレアはスティッチのそんな横顔を見続けた。



『……繰り返します。

母子殺害事件が予想外の展開を見せました。

無期極刑の判決後に被害者が被告人を銃で射殺し、その場で現行犯逮捕されると云う結末で幕を降ろしました。

極刑を強く望んでいた被害者が仇討ち殺人するという結末で幕を降ろしました。

現在、日本では仇討ちは認められておらず……………』