死刑制度の廃止を提案したのは黒男である。

この提案の実行に必要な歳月を獲得する為、動いたのは裁判官の原と弁護士の重光。

動かしたのは政府だった。

勿論その背後にある目的は国民には伏せられたままであったが、“死刑”の廃止に変わって新たに設置されたのが、

『無期極刑』と云う刑罰である。



そして、この五年の間に変わった世の中の流れは、

『裁判員制度』の導入である。