気が狂わんばかりの泣き声の中、詩織自身も気が狂いそうになった時、理性のなくなった本能に効く“禁断の果実”は目の前に転がっていた。
「それ……私にもちょうだい」
「前から言ってるじゃん、炙ってるだけじゃ物足りなくなったんだろ?」
「わかるでしょ、気が狂いそうなのよ」
詩織は……、頭では理解しながらもとうとうその細い腕に細い針を刺され、我が子の鳴き声に張り合うように快感に悶えた。
その部屋にあったのは、親子三人の凄惨な光景であった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…