「ずっと中田のことが好きだったの。だけど、未紗ちゃんのことを好きだって知って、すごく戸惑った。それで、つい強く当たっちゃって。ごめんね」



森りんが恋していた相手に驚きを隠せないと同時に、近くにいたのに気づけなかった私は、どれだけ苦しい思いをさせてしまっていたんだろうと悔やんだ。


森りんは目を伏せて、遠慮がちに微笑んだ。



「告白して、たとえ後悔したとしても、この気持ちを伝えずにずっとあとで後悔するよりも良いから。とりあえず受験が終わって、バレンタインデーにしようって思ってる」


「恋も受験も頑張る!」そう言った森りんは格好よくて、キラキラと輝いて見えたんだ。