「えっ…」


なに、今の…幻聴?



秀哉君の声で…好きって…。




ウソだよ…。


絶対、ウソ。



「言っとくけど、ウソじゃねぇよ?好きだよ、夢叶」





ポタ、ポタ。


私の涙が、スタンドを濡らす。



「なんで泣くんだよ〜!」


さっきまで、真剣な顔で言った秀哉君が、私が泣いたのを見て苦笑いした。



「だって…秀哉君…が、好きって…言っ…たぁ〜」



なんで、泣いちゃうんだろ。

嬉しいことなのに…。