「でも、私の夢が秀哉君と一緒だなんて…」


わからないでしょ?

そう言いたかったのに、秀哉君の余裕な笑顔を見たら言えなかった。



「この前さ、夢叶ん家に行ったろ?宮川達と。その時にな、夢叶の親父さんに言われたんだ。
『夢叶はな、松川の野球部が甲子園で優勝するところを見るのが夢なんだって』


そう、言われた」


ウソ…、お父さんそんなこと言ったの?


「絶対、叶えてやるからな」


どうして…

「どうして、私のためにそんなに頑張ってくれるの?」