「いいじゃねぇか。自分の夢よりも人の願いを優先させったって」



そんなの…意味ないよ。


自分の夢なんだから、人は関係ないよ。


「その人と夢が一緒なら…いいじゃねぇか」



「え、?でも、私と秀哉君の夢は違うよ」


「お前の願いは感動させる野球を見ること。夢なんかじゃねぇよ」


確かに…。


「わりぃけど、夢叶の願いも叶える。が、夢叶の夢も叶える」



いたずらっこい笑顔で言った。