「…そこまでだ。時宮。なぜ怒ってるんだ?」と無理矢理振り向かされた。
「怒ってなんかありません。颯斗先輩の気のせいです。」と言って、無理矢理、古武術の応用で手首を解放すると、仕事を始めた。…他の先輩方、速く来てよ…と思っても、来ない。颯斗先輩がはぁ~とため息をついて、
「もう、充分だ。…さくらたちは来ない。昨日やってたから他の仕事で直帰するからな。」と言った。
「送るから準備しろよ?」と言った。
途中、道を反れて、どこかに連れていかれた。…その先は、
「あっ!クレープ屋さん!!」…だった。
「奢るから機嫌直せ。」と言われるけど、自分でもなんでイライラしてるのか、分からない…仕方がないなぁ~と言われ、店の売れ筋と言うミックスベリー&ホイップを颯斗先輩が頼むと私に渡してきた。
渡され、パクッと食べて見ると酸味と甘味が良くマッチしていて美味しい…思わず微笑むと、
「…やっと、笑った。」と颯斗先輩が言った。
「笑ってろよ?…時宮は笑顔が似合うんだから。」…?最後は声が小さくて聞こえなかった。
何故か機嫌は直り家まで送って貰った。