合同練習が終わり、澪と話しながら教室に言ってると、
「時宮!!」って声と風が切る音がしたから、振り返りながら音の元凶であるものを掴んだ。
痛ッ!
「雪奏!?平気!?」と澪が言ってるから
「うん。平気。…澪が当たってなくて良かったよ。」とその元凶をみた。ソフトボール。…頭に直撃していたら危険だったね…。しかも速度かなり出てたしね…
「時宮!!…大丈夫か?」と言って来たのは会長…ではなく颯斗先輩。前に名前で良いって言われたんだっけ?
「あ、はい。大丈夫です。先輩、先程はありがとうございます。」そう。さっき、名前を呼んだのは颯斗先輩だった。
「怪我してないなら良いけど。…さっき投げられた玉は故意によるものだ。今さくらが生徒会に連れていってる最中だ。…すまないが、聴取に同行してもらいたいから生徒会室まで来てくれ。」颯斗先輩が言った。澪に目配せしてみると、
「私の事なら大丈夫だよ。…行ってきて?」と言ってくれた。
「ありがとう!…ごめんね。」と言って私は生徒会に向かった。