ー翌日ー

いよいよその『時宮雪奏』に会う日が来た。今日は新入生代表挨拶のリハで来ることになっている。

学園の門で待ち合わせをしていると、『時宮雪奏』らしい女の子が来た。…可愛いな…第一印象がそれだった。

「始めまして。時宮雪奏と申します。」彼女が言うと

「始めまして、生徒会長。五十嵐颯斗だ。…よろしくな?」と言って

「始めまして、わたし、五十嵐さくら。会計を任せられてるよ!会長である颯斗とは双子だから区別が着かないと思うからさくらで良いよ?」

「あ、はい。よろしくお願いいたします。さくら先輩と呼ばせて頂きます。」と時宮は言った。

「始めまして、俺は長谷川海人。副会長だ。…よろしくな?」

「始めまして、書記の速水翔。…よろしく。」こいつ…速水はパッと見無口だけど、実は喧嘩の仲裁などを進んでやる。だから生徒、教職員からの信頼は厚い。

「はい。皆さま方、よろしくお願いいたします。」と、言った。…固いな…さくらに目配せをさして、

「そんなに固いと息詰まっちゃうよ?だから、もっと柔らかく、ね♪」とさくらは言った。