「それでは我々はこれで、」と言って警察官が帰って行った。
さてと、もうひとつ問題が…
ーリビングー
「雪奏、ママはお家でパパを待ってようねって言ったけど、どうしてパパの所に行ったの?お祖母ちゃんも、ママも心配したんだよ?」と鈴美は言い聞かせる様に言った。
「だって…まえみた~にパパちゅれていってもら~ないおもった…」前…水族館の事か…どう答えるべきか…悩んでたら母さんが
「雪奏。パパはね?本当は雪奏ともっと遊びたいの。けどね?パパがそうしたいのをガマンしてお仕事してるの。…パパがいないと沢山の人が困っちゃうから。パパは優しくて困ってる人を見ると助けちゃうの。パパが一番優しいのは雪奏も知ってるわよね?」
「…うん。」と雪奏は言った。俺は雪奏の目の前でしゃがむと、
「パパに会いたくなったらママに頼んでメールして?っておねがいすること。パパ、出来るだけ早くお仕事終わらせてくるから。…約束出来る?」と雪奏に言ってゆびきりの時の様に小指を出した。
「やくそくする~」って雪奏は小指を出してゆびきりをした。…雪奏は約束したら絶対破らない。そう俺たちは知ってるから。
「さてと、今…7時か…充分間に合うな。雪奏、今から遊園地行くか?」と俺は置き時計を見てから言った。