ー明朝ー

家の電話がなった。──こんな時間に、しかも今日かよ…電話に出て、内容を聞いてから起きて来た鈴美を抱き締め

「郊外の廃工場に魔物が出たから制圧をよろしく、だとさ。」と言い

「雪奏が起きてくるまでに終わらせてくる。」と俺は言った。

「分かった。気をつけてね?」と抱き締めかえしてくれた。

「じゃあ、行ってくる。」と言った。

ー現場ー

ここは元は薬品系の工場だったらしく、ビーカーや試験管が割れて転がってる。歩き始めてから約10分後、──いた。昆虫系。報告に間違いない。あいつか…

昆虫系はすばしっこいから一旦あいつの回りの時間を止めてから、だな。…作戦を立ててそれを実行してから警察車両の帰り道、

「今回こんな早い時間に申し訳ありません」と警察の人が言うと

「いえ、魔物の存在は一般人には知られてはいけないもの。一刻も早く制圧するのは私ども、〔宮〕家の仕事ですので気になさらないで下さい。」と言った。…暫くすると誰かが力を使おうとしている。…この感じ…間違いない。まだ寝ている筈なのだが──

『パパ~!!』!!やっぱり!もう場所指定も完了してる。場所は…俺の膝の上!?