今回は少し長めにキスをして、離れると少し赤くなっている鈴美。
「もう…意地悪。」ってジト目言われるけど全体怖く無いし。
「これで、おしまい、な?」俺はそう言った。
「うん。…おやすみ、冬哉。」
「おやすみ、鈴美。」そう言ってから寝た。
翌日、お土産を義父さんたちに渡したりして、まる一日は潰れた。
〔表〕と〔裏〕両方の仕事をこなしながら約1年が経った頃。
何時ものように鈴美を抱き締めて寝ていると、何時もより鈴美の体温がある──微熱位だろうか。一旦鈴美を起こして体の調子とか聞こうとしたけど、寝ている鈴美を起こすのも悪い気がしてそっと回復能力を使おうとしたけど、
──『やめて、ぱぱ。』って言う声が聞こえた気がした。…ん!?ちょっと待て、今ぱぱって…もしかして鈴美のお腹の中には…明日は、仕事は家で出来る書類系で取引先とかの商談は無かったし、鈴美に気になることが無いか聞いてみるか。
大切な物を扱う様に優しく抱き締めた。
目を瞑ると睡魔が襲って来てそのまま体を預けた。
──『ありがとう、ぱぱ。』って言う声が聞こえた気がした。