「うん。分かった。」鈴美はそう言うと俺から離れた。ベットに連れて行って腕枕をして一緒に寝た。
ー帰りの飛行機の中ー
経済新聞を読んでいる横、こくり…こくり…と船を漕いでる鈴美。起こさない様にCAにブランケットを頼み、持って来て貰った。鈴美にそれを掛けた。心の中で
─また、旅行行こうな─と鈴美に語りかけて。
家に着いたのは真夜中だった。
母さんは寝ていて、起こさない様に部屋に上がった(台風の影響で今日帰る事は伝えてる。)
部屋まで行って、荷物を端に置くと(母さんが起きるから荷ほどきは出来ない。)互いに時間も時間だから、お風呂はシャワーで済ませてベットに行き俺が腕枕をすると嬉しそうに鈴美は
「これからはここがわたしたちの部屋なんだね…」と母さんを気にしてか小さい声で、尚且つ感慨深そうに言った。
「…当たり前だろ?さ、明日は義父さんたちにもお土産、渡すんだろ?だったら速く寝ないとな」と俺が言うと少し膨れた様に
「はーい。」と言った。…なんで膨れる?仕方無い、手っ取り早く機嫌が直る方法をした。
「鈴美。」
「なに?ん!」鈴美が俺を見ると同時に唇にキスをした。…付き合ってる時からの仲直りの方法。