ー翌日ー
首里城を観てみようと言うことになり、俺たちは首里城へ足を向けようとしたとき、俺の携帯に電話が入った。
──沖縄で、魔物が出て、一番現場に近い俺に行って欲しいと言う理由だった。
誰かやらなきゃ行けないのはわかるけど…鈴美に断る事にした。
「鈴美、ゴメン。さっきの電話…」
「…分かってる。何も言わないで。行ってらっしゃい。」鈴美が俺の話を切り、言った。鈴美を抱き締め
「ごめんな…すぐに帰ってくる。」と言った。
「気をつけて。…絶対帰ってきて?」と鈴美は言った。
「勿論。行ってくる」と言ってから鈴美を離して俺は別荘を出た。
ー現地ー
今回はこいつか…折角の新婚旅行を邪魔されてイライラしてるし、一発で仕留めるか。…熊型の魔物。
俺の殺気が膨れ上がった時に魔物は姿を消した。─本来、二人でやる魔物自体を空間に押しやる術を一瞬でやった。…凄い…まだ体力、精神力共に充分残ってる…これが当主の力…
「制圧完了です。」そう警察官に言ってその場を後にした。