「えっこれ、全部冬哉作ったの!?」鈴美が驚いて言うと
「あぁ、そうだけど?」簡単に言うと、そうだった…冬哉のあだ名オールパーフェクトだった。と鈴美が呟いた。─小学生の頃から何事もこなし、成績もオールパーフェクトだった事からこのあだ名が付けられた。─
鈴美を椅子に下ろすと、向かい側にある椅子に腰を降ろして、
「食べるか。」と俺が言うと鈴美が
「うん。」と言って
「(いただきます。)」と言って食べ始めた。
鈴美がパクパク食べてるのを見て安心した俺は食べ始めた。…フレンチトーストにしたのは理由があって、鈴美はこれが好物だから。
「なんか…悔しい。わたしが作るのより上手いんだもん。」もしかして、逆効果だった?慌てて
「俺は鈴美が作ったやつの方が好きだけど?」とカバーして、
「本当?」と上目使いで見てきた…それは反則だって……俺、また止まらなくなりそう…
「あぁ、本当だ。」俺が言うと、嬉しそうに鈴美は微笑んで、また食べ始めた。