「そんなんじゃ無いさ。…このぐらい皆出来ると思うぞ」と冬哉は言った。

「いや、時宮君（冬哉）だけだから！」…元クラスの皆がハモった。雪子お義母さんやお姉ちゃんたちクスクス笑ってます。わたしも笑いたいけど…後でどうなるか分からない…

「皆さん、ミニゲームは終わったのならタルト食べましょう。…折角のお料理なのだから。」気をとり直す様にお義母さんが言った。

─楽しい時間は過ぎて─

今は二次会が終わり。（三次会以降はしないって。）

私と冬哉、お父さんたち近親者だけで、『ウェディングプラン』って言うのでホテルに泊まってます。

ーホテルの一室ー

皆集まって、（きっとこれから起こる事は〔時宮〕の引き続き式）お父さんたちも雪子お義母さんの普段出さない雰囲気に圧倒されてる。（冬哉と一緒にいるとき何度か遭ったことあるからわたしは慣れてる。）

「此れから29代目時水より30代目時凍への引き続き式を行います。…時凍。心の準備は良いですか？」お義母さん…時水様はそう言った。…時宮家の引き続き式は現当主から、新当主への〔裏の仕事に関する全ての記憶の引き続き〕で、中には先代以降の記憶もあり、また、先代が禁止した禁術もあるって雪子お義母さんから聞いた。

「はい。…次期当主の称号を頂いた時に出来ています。」冬哉…時凍様が言った。