冬哉が「見つけた。」って速い。
「これだよな。」ってワインクーラーを開けて良いか店の人に許可を得て、開けると、一本のワインを取り出した。そこにはお母さんのネックレスも。首元を触り、無い!!……いつの間に…
「22年前…鈴美の生まれ年のワイン。…そして、義母さんのネックレス。…最後に…そこにあるシャンパンの3つが正解、だろ?」フッと笑って言った。…あの顔自信があるときの顔だ…
「速いわね…正解。流石ね。」お姉ちゃんがびっくりしながら、
「数限定してないから騙せると思ったのに…」となんか悔しそう…
「逆。限定してないし、あんな暗い時間が長かったんだ…複数あると考えるのが普通だろ?…それに、正装を皆しているんだ。こういうレストランは大体配置が決まってるんだ。変わってる所を怪しむのは定石。チョコタルトにワイン、じゃなくて普通はシャンパンの方だろ?義姉さんの性格上、これがベストだと思ったし。まだあるぞ、ワインの数が店入った時より多くこのワインだけ冷えてなかった。…つまり、入れたばっかりと言うこと、だろ?」冬哉の推理ショーになってる…皆唖然!!
「大当たり…降参」と両手をあげた勇人。
「義兄さん…物的証拠から推理するタイプなんだね…」と呟いた。