ー校舎裏ー

「ちょっと止めてよ!?」そんな事露知らず、という感じで

「なぁ…時宮とただの幼馴染みなのか？」って凄く恐い…

恐くて、黙ってると、

「どっちなんだ!?」って言われた。

その時靴音がして、

「鈴美から離れてくんね？」ってこの声…

「冬哉！」とわたしが言って私は笹木君から逃げ出すと冬哉に抱きついた。

「…ということだから。さっさと消えて。」とわたしの後頭部に冬哉は手を置くと自分の胸に押し付けて怖い顔（何となく分かった）で言うと、笹木君は舌打ちをして何処かに行った。

「もう大丈夫。見付けるのが遅くなってごめんな？」冬哉はそう言うけど

「ううん。ちゃんと見つけてくれたもん。」

「そっか。でも、部活は休めよ？そんな状態で弓なんてムリだ…手、震えてるぞ。」えっわたしは冬哉から離れ、自分の手を見ると確かに震えていた。

「でも行かなくちゃ…試合近いし。」コツンとわたしの頭を叩くと

「専門家の言うことは聞け。」って怒られた。専門家は戦いのプロって事だよね…そんな事言われたら拒否出来ないよ…