車で行くとそこには…

「ここって…」鈴美が言う先は分かる。

「俺が鈴美にコクった公園…」の跡地。今はレストランが建っている。

「うん。びっくりした?ここのシェフが俺んとこの非常勤講師として来たことがあって、事情を話したら即O.K.貰ったんだ。」勇人が言って
勇人が先導して、店の中に入ると、連絡が付か無く断念していた、高校時代の俺たちの担任の先生がいた。

「篠田先生…」びっくりした様に鈴美が言うと

「お久しぶりですね。お元気そうで何よりです。…ご結婚おめでとうございます。」物腰が柔らかい篠田先生…変わって無いな…

「ありがとうございます。こちらこそお久しぶりです。先生もお元気そうで何よりです。」と俺が言うと、

「実は…披露宴のご招待も行ける筈でしたが、そちらの、有里さん…いえ、時宮さんのお姉さんと弟さんにサプライズとして、二次会に出てほしいと言われまして…ごめんなさいね?」微笑みながらそう、先生に言われた。──先生はサプライズ、好きだったしな…

「えっ!?ってことは…これが勇人の言ってた『面白いこと』?」鈴美が言うと

「まだあるよ♪」

「義姉さん?」俺が言うと照明が落ちた。

鈴美が怖がって俺の腕にすがり付く…(鈴美が何時も着けてる香水で分かった。あと身長差。義姉さんは鈴美より高いし、ヒールもかなりあった。)