ーチャペルの中ー
俺は指定された位置で待ってると、『新婦の入場です。』と声がして、扉の方を見ると義父さんと鈴美の姿が…
鈴美…凄く綺麗だ……目が離せない。
義父さんから鈴美を渡され、「頼んだぞ。」と小声だが確りした声で言われ俺も小声で確りした声で「はい。」と答えた。
式は進み、
神父さんが「誓いのキスを」と言ったから、鈴美の頭にかかってるヴェールを挙げて、俺は触れるだけの優しいキスをした。離れる時、鈴美は泣きそうな顔をしていて、泣かせないために鈴美が好きだと言う微笑みをあげると鈴美も微笑んだ。…よかった。
互いに左手薬指に填めたプラチナ製の指輪が太陽に反射して輝いていた。
その後は披露宴。チャペルは親族のみで行おうと言うことで。…披露宴は色んな人が集まった。中学時代の先生や友人、俺たちがお世話になった人をピックアップして、ご参加戴ける人がこの場にいる。
料理はフレンチのフルコース。俺たちは家の都合で習わせられた。皆はどうかな…?
楽しい時間は過ぎて二次会になった。二次会は義姉さんと勇人の共同らしい。俺はスーツ、ネクタイに鈴美は淡い黄色のワンピースに着替え出かける…何処に行くんだ?