式場に着いて着替ると、─黒のタキシード─

ノックが聞こえてきたから

「はい。」と言ってドアを開けて先にいたのは

「龍人さん。…おはようございます。」

「おはよう。…義理だが、『龍人さん』は父親に言うかい?」

「あ、すみません。お義父さん。」

「固く無くて良いよ。…もう、家族だろう?本当の父親である〔彰人君〕には慣れないけど、もう一人の父親なのだから。」そう言われたらねぇ…

「ありがとう、義父さん。」そう言うと、再びノックがして、入って来たのは鈴花さんと勇人君…いや、義姉さんと勇人が入ってきた。

「おはよう、冬哉、だね」義姉さんが言うと

「おはよう、義兄さん。」勇人が言って

「おはよう、義姉さん、勇人。」まぁ、幼馴染みだったのが義理兄弟だもんな。違和感有りまくり。

「身長高いからタキシード似合うね…いくつだっけ?」義姉さんが聞くと、

「タキシードの時測ったから186.3だった。」

「うわっ!?通りで高いわけだ。」と勇人が言うけど

「勇人だって170は越えてるだろ?」

「まぁ、174だったけど。」