ー翌日ー
わたしは早く起きて、準備をし始めた。
勿論あの4つを忘れない様に。
old ……お母さんの真珠のネックレス
new ……白い靴
borrowed ……雪子義母さんの真珠のイヤリング
blue ……白のガーターにある青色のワンポンイト
身に付けるのはまだだけど、ね。
準備を終わるとリビングに行き朝御飯を食べてると、お姉ちゃんと勇人は二次会の準備とかで早々に食べ終えると席を立って、3人になってお決まりの台詞を言うことにした。箸を置くと
「お父さん、お母さん、今までありがとうございました。わたしは冬哉の許で幸せになります。」
「鈴美…」感慨深そうにお父さんが言うと、
「冬哉君は信用出来る男だ。けど、幸せになるだけじゃダメなのは分かるか?」
「うん。〔時宮〕の家は常に責任と死と隣り合わせだから、冬哉が安心出来る様になる。」
「…分かっているようだね。それなら良し。」とお父さんは微笑み、お母さんが
「行ってらっしゃい。」と泣きそうな声で言った。
「行ってきます。」とわたしは言った。