深夜…

雪子お義母さんに今日は帰りなさいと言われたけど、わたしは冬哉の側を離れないでずっと側にいた。目を覚ましたら呼んでね、と言って部屋を出ると、部屋に沈黙が降りた。

このまま目を覚まさないんじゃないか、と考えてしまい、テーブルに置いてある式についての書類が余計に寂しさを呼び寄せた。

一緒に決めたのに、叶えられないのかな…そう思うと、涙が出始め、冬哉の手を両手で包む様に握った。