キング戦が終わり報告書を書き終わり、一段落がついた頃。
俺は雪奏の家で冬哉さんから話があると呼ばれて来ていた。
挨拶を済ませて通されたのは日差しが心地よい東側にある一階の部屋。
冬哉さんが入り口から遠いソファーに座り、俺は入り口のソファーに座った。
「今日はいろいろと話しておかない事があるんだ。」…?
「いろいろとは?」なんの事だ?
「まず始めに、颯斗君。君の目若干、緑が入っているだろう?それは君の先祖帰りが理由なんだ。」え?
驚いている事だ。…俺のコンプレックスの目の事だったなんて。
「……もしかしたら、俺が風の特性が強い事と関係が?」
「あぁ。君の一族五十嵐は風龍を先祖に持つ。風龍は緑の鱗に深い緑の目、とあの膨大な資料の中にあった。…これだ。」と随分と古い…(資料館とかに有ってもおかしくない位の物だ。)
「《宮》家創設時、龍と契約出来て当主になれた、とそれに書いてある。」新事実が出まくってる。