文化祭が始まり、喫茶は繁盛していた。
だけど私は困って居た。
「ねぇ、一緒に抜け出さない?」っていかにもチャラい男に言われていた。
「申し訳ありませんが、この後生徒会の仕事が詰まって要るのでお断りさせて下さい。」って言ったのに
「その後で良いから。」と言われた。
しつこいな…仕方ない。切り札を使うか。私は右手を見えやすいようにし
「我が校の校則をご存じですか?月城大学附属月城学園高等部第26条第1項〝婚姻、許嫁、婚約、宗教の関係のみ宝飾品を学園内で身につける事を許可する〟私は〝婚約者〟が居るのでこの通り宝飾品を身につけています。」クラスメイトが澪を除いて(生徒会メンバーには既に伝えてあるため。)驚いていた。
…担任の先生は居ないけど後夜祭の時間に言う事になってる。
それに、一番安心できる人が近くまで来ているから。