ー翌日。学園内ー
衣装に着替え終わった雪奏を使わない教室に連れていき(連行が正しいが。)思う存分キスを味わった後まだ少しボーッとしている雪奏の右手を取り、小指に指輪を通した。
「…ふぇ?」理解出来てないらしく不思議そうに俺と指輪を交互に見てる『なんで?』そんな言葉が顔に出てる。
「虫除け。…いいか?絶っ対に外すなよ?」こくんと頷いた雪奏はぎゅ~と俺に抱き付いてきた。
「ありがとう」と俺の胸に顔を埋めながら言った。…さくらから渡されたピンキーリングはゴールドで王冠がぐるっと一周しているもの。
…牽制になるといいが…。
まぁ、雪奏に虫がたかりそうになったら知らせてくれ、と長谷川(妹)には言ってあるが…