……ん?あれ、俺…?確か、生徒会室に居たのに、いつの間に俺の部屋に移動してるんだ?…それに相当頭痛かったのにスッキリしている。
置き時計を見るともう直ぐ6時。生徒会室に居たとき最後に時計を見たのが5時前だった。…余り寝てないのにスッキリしているのは?
と言うか俺、何で寝ていた?
確か、雪奏が休めって騒いで、おれが拒否して…あ、そうだ。雪奏の怒りを買って特大の雷が文字通り〝落ちた〟んだ。
普通、婚約者にするか?…イヤ、させたのは俺だな。俺、雪奏に『さくらにムリさせないように』って頼んだのに俺がムリしたら誰だってカチンとなるな。…後で雪奏に謝らないと。
ノックが鳴り寝ていると思ったのか、扉が開いた。
「あ、颯斗、起きたんだ。」部屋に入ったのは母さん。…雪奏じゃないんだ。落ち込んでると母さんが
「雪奏ちゃん、落ち込んでたわよ?『颯斗が我慢してるの気付けなかった』って。後『ごめんなさい』って」あれ、
「母さん。雪奏は?」そう言うと
「『颯斗の事、宜しくお願いします。』って言ってたけど…」埒が明かない。ベットから起き上がり、母さんに
「部屋から出て。…雪奏に謝らないと。」と言った。